2026年、日本では70万人ほどの赤ちゃんが生まれます。「1741分の1」は、そのひとりになって1,741の市区町村のどこかに生まれ、人口推計のなかで一度きりの人生を生きるブラウザの人生シミュレーションです。どの町に、誰の子として生まれるかは選べません。
お金はかかりません。ダウンロードもアカウントも要らず、ブラウザでそのまま始まります。一生は5〜10分ほどです。
生まれる町は、2024年に実際に生まれた赤ちゃんの数の割合で決まります(総務省 住民基本台帳)。赤ちゃんがいちばん多い横浜市でも、全体の3%ほどです。始める前に「いま住んでいる1億2,400万人」に切り替えると、出生数ではなく人口の割合で決まります。
生まれるとまず「出生の記録」が出ます。生まれた町の人口、その年に町で生まれる子の数、日本で生まれる赤ちゃんの何人に1人がこの町で生まれるか、この町の2050年の人口推計、そして平均寿命・合計特殊出生率・大学等進学率・給与の水準・地震の確率を、県と全国で並べて見せます。
人生は1年ずつ進み、学校、部活、引っ越し、町の出来事が「人生の記録」に積み重なっていきます。進学・就職・結婚・住まい・介護の決断は自分で選べますが、生まれた町から抜け出すのは簡単ではありません。
5・15・30・50・70歳で時間が止まり、ひとつの問いが出ます。思ったことを書き留めることも、胸にしまって先へ進むこともできます。
速さは3段階(ゆっくりは1年≈2.6秒)。途中で一時停止したり、「次の決断まで」で先へ送ったり、「おまかせ」で決断を任せたりできます。
町の人口は、国勢調査と国立社会保障・人口問題研究所(社人研)の2050年までの推計に沿って動きます。学校の統廃合やバスの廃止、病院の縮小、合併も、その町の推計どおりに起こります。災害は県ごとの確率で起こります。
2050年より先は社人研の推計がないため、本作が直近10年の変化率を減衰させて延長した仮定です。一生は2100年を越えて続くこともあり、そのあいだも町の人口はこの仮定で動きます。福島県浜通りの13市町村は、社人研の集計どおり一括の推計を使っています。
1,741の市区町村のうち746は、2050年までに20〜39歳の女性が半分以下になる推計です。これは人口戦略会議(2024年4月)が「消滅可能性自治体」と呼んだ定義(2020〜50年に20〜39歳の女性が50%以上減る)を、同じ社人研の男女年齢別推計に本作が当てはめて計算した数です。公式に発表された数は744で、本作の計算とは2つ違います。
生まれた町がこれに当たるかどうかは、出生の記録の「20〜39歳の女性(2020→2050)」の欄で分かります。
最期を迎えると「死の記録」が出ます。歩んだ道、享年、同じ年に生まれた人のうち自分より長く生きた人の割合、生まれた町と日本の人口がどう変わったかを振り返ります。結果は画像のカードや Discord 向けの文にして共有できます(書き留めた言葉は共有物に入りません)。
生まれた町は「前世の町」として、1,741マスの日本の地図に灯りがともります。灯った町を押すと、そこで生きた前世の記録を開けます。人生の記録(名前・出来事・書き留めた言葉)は、遊んでいるブラウザの中にだけ保存されます。